2014-08-18 09.10.40

 ネット上で「歸國(きこく)」というドラマの一場面を見ました。その一場面を見て
「なかなか面白そうだな」
と、思ったのですが、全てを見ることはできません。そこで調べてみたところ「サイパンから来た列車」という本を元に倉本聰さんが作ったと知りました。

 そこで、その書籍「サイパンから来た列車」を購入して、読んでみましたので、その感想を下記に明記します。この本では「ポッポ班長万歳」という中編ストーリーも掲載されています。

サイパンから来た列車

 正直この章を読んだとき、この話の背景が全然わかりませんでした。文頭では東京駅の解説が書かれているのですが、どの時代の東京駅なのかが全然わかりません。もともと、この本を買うときは「第二次世界大戦の兵士の話」ということだけ知っていたので、その時代の東京駅なのかとも思いましたが、読み進めると、どうも違う様子。結局は第二次世界大戦が終わって10年後の話でした。もう少しストーリーの背景が明記されていると助かるのですが。

 話はサイパンで亡くなった日本兵が汽車に乗って夜の東京駅に来て、1日だけ自分たちの思い出の地や人に会いに行くという話です。つまり、悪くいえばお化けの話ですが、亡くなった方にもそれぞれの人生があった訳です。その方々が亡くなったあとに自分の思いでの地や人がどうなったかは気になることでしょう。私も死んだらきっとそう思うだろうな。

ポッポ班長万歳

 「実はこの本のメインはこちらじゃないか?」と言うぐらい、上記の「サイパンから来た列車」よりもストーリーは長いです。そして、「サイパンから来た列車」とはストーリーの関連性はまったくありません。せいぜい同じ第二次世界大戦関連といったぐらいでしょう。

 こちらの章では「鬼塚音五郎」という非常に男気を感じさせる名前の新兵が主役なのですが、この鬼塚というのは、今で言う「お姉」系の新兵。その鬼塚が2年間の軍隊の訓練学校(?)に入り、伝書鳩を扱う通信鳩兵隊でユーモラスな生活・訓練を送るというストーリー。

 今ではお姉系も普通になりつつある時代ですが、その当時ではきっと表に出すことが出来ない、許されない時代だったことでしょう。書籍の中でも「ヘンテコリン」などと言われているぐらいですから。

 私はその時代を暮らしたことがないので軍隊の訓練がどのようなものなのかはテレビ等で見るぐらいで、実際にどのような生活をしているかはよく知りません。このストーリーを読んでいてもよくわからない言葉・単語が出てきます。それでも読み進めることによって戦争時代の大変さ、現代の幸せさが多少なりとも伝わってくるような気がします。

 ストーリー的には「戦争」のつらさは書かれていませんが、その戦争へ行くまでにはどのような訓練を送るのか、兵隊になるまでの厳しさが書かれています。

 私的には両方とも面白いストーリーでした。興味のある人は読んでみていかがでしょう。

サイパンから来た列車

価格¥349

順位661,632位

棟田 博

その他山本二三 (表紙)

発行TBSサービス

発売日2010/08/04

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