書籍「肩書き捨てたら地獄だった - 挫折した元官僚が教える『頼れない』時代の働き方」

 今年、最初に読み終えた本は宇佐美典也氏のが書いた「肩書き捨てたら地獄だった – 挫折した元官僚が教える『頼れない』時代の働き方」という本を読んだので下記にその感想を明記します。

 まず、この本の出版社が書いた紹介文です。

東大卒・元官僚というエリート中のエリート、宇佐美典也。しかしその肩書きを捨て、独立した結果、まったく社会で通用しなかった。残金2万円、官僚を辞めて1年足らずでむかえた「地獄」。そこで見出した、これからも揺るがない働き方・生き方とは何か? 月間100万PVを超える人気ブロガーで、テレビコメンテーターなどを務める著者が、地獄から這い上がった過程や経産省、都知事選での体験を盛り込んで未来を提言。宇佐美が吠える!

 上記紹介文を読んで思ったのが、経歴や職歴はもちろん全然違うのですが、会社員を辞めて一人で独立し、厳しい道のりを歩んだ過程はある意味自分と似ていると感じました。そんな自分と同じような人生を送った人が、どのような道を歩んで、どのように成功していったのかをもっと知りたいと思ってこの本を買って、読んでみました。

 この宇佐美典也氏は東大出で、経済産業省に勤めたすごい経歴のある人です。
「そんなすごいところを出た人なら一人でも食べていけるんじゃないか?」
と、思われがちですが、結局のところかなり厳しい生活を当初送っていました。本文にも書かれていますが、肩書きや経歴はその企業にいるときは大きく役に立ちます。イメージ的には自分の後ろに大きな看板で
「こいつは○○会社の社員じゃ!」
と書かれているため、メーカーやクライアントはその看板を横目で見ながらその人と仕事をしているのが現状です。

 実際に会社を辞めると本人は気づいているようで、気づいていないのですが、その看板がなくなります。その看板がなくなった状態で今まで付き合いのあったメーカーやクライアントに会っても何か特別なことがない限りは誰も相手はしてくれません。過去に看板があっても関係はありません。これは現実です。私も同じような経験があります。

 この本の前半ではその経験などが書かれていて「そう!そう!」と思いながら読み進めさせて頂きました。そして、最後にはどのようにして一人で生きていくべきかが書かれていました。すでに起業して10年以上立った私ですが、初心に戻った気持ちでなかなか参考になりました。

 ただ、第4章の「なぜ『会社』と『国』に頼れなくなったのか」の部分は団塊世代や労働組合の経歴と背景、日本の経済の歴史などを解説しているばかりでこの本にこの章が必要なのか疑問に感じました。もしかして、60ページもかけてページ稼ぎをしているのでは?とも思ってしましました。この章についてはちょっと残念でした。私が読む本だけなのかもしれませんが、「新書」の本っていつも途中から思っていた内容から外れるような気がしますが、気のせいでしょうか?

 そうは書いても現在会社などの組織内で働いていて、起業を目指している人ならこの本を読んでおくことはプラスになるんじゃないでしょうか。