2014-11-21 05.52.16

 長かった~、けど、面白かった~

 今回読んだのは海堂尊の「極北クレイマー」です。下記にその感想を明記します。

 この本は古本屋さんで何気なく手に取ったほんの一冊で、本の後ろには下記の紹介文が書かれていました。

財政難にあえぐ極北市の市民病院に赴任した非常勤医・今中は、院内での対立、不衛生な病床、診療費未払いといった問題山積の現場に愕然とする。そんななかやってきた謎の女医・姫宮と、浮上する医療事故疑惑―日本が直面する地方医療問題に迫る意欲作。

 これを読んで正直、「ちょっと難しい本かな」と、思いましたが、池井戸潤の身近にあるけど知らない銀行の世界のように医療の世界でも知らないからこそおもしろ話があるのではと思って買ってみました。

 購入後、この本についてちょっとだけ調べてみたところこの著者である海堂尊は、あの医療系人気ドラマ&映画「チーム・バチスタ」の作者であることを知って驚きました。私はドラマは全4作、映画は2作(だったかな?)は面白くて全て見てしまいました。

 さて、この本の感想ですが最初の数ページは「極北羅堂」という北海道の架空の場所に主人公の今中が来たところから始まるのですが、そこを読んだ段階でなんとなく難しそうな本だと感じました。その時には医療などの話しは全然出てこないんですが、本当になんとなくですがそんな風に感じました。

 医療ドラマなどでは手術のシーンがドーンと出て、難しい単語が数多く出て、まるで自分がその現場に立っているかのようなストーリーが数多く出てきますが、この本の中ではその手術シーンというのはほとんど出てきません。主人公は外科医なんですが、その主人公から見た病院運営の人々である医者や看護師、事務長など医療技術よりも病院の運営をメーンに書かれています。かといって、それほど多く訳のわからない専門用語も出てこないので素人の私でも最初の印象よりもスラスラ読むことができました。

 本を読んでいて笑ったのがチーム・バチスタでも出てくる

厚生労働省大臣官房秘書課付医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長補佐

というクソ長いワードが出てきたときにはさすが同じ著者だと思いました(笑)。ただ、なぜこの人が出てきたのかが最後まで読んでもちょっと疑問でした。

 内容的には財政破綻した夕張市をベースにしているようで、財政破綻しそうなところにある市立病院という滅多に見ることのない厳しい裏側の運営を見ることができてなかなか面白かったと思います。

 この本には続編の「極北ラプソディ」という本があるので、また読んでみたいと思いました。興味のある人は是非!

新装版 極北クレイマー (朝日文庫)

価格¥836

順位318,172位

海堂 尊

発行朝日新聞出版

発売日2013/10/08

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