将棋

 先日、人対コンピューターの将棋対決で、名人が想定外の手を打ったことにより、コンピューターが対処できなくなり、敗北するニュースがありました。まさにコンピューターの弱点「バグ」があからさまになりました。下記にその事について明記します。

 この対決は2015年3月21日に高知市で行われた「電王戦FINAL」の第2局で永瀬拓矢六段とコンピューターソフト「Selene」の対局です。永瀬六段は85手目で通常なら絶対強くなれる「成り」を行わず、「角」をそのままで打つ「角成らず」を行いました。

 しかし、コンピューターソフト「Selene」には「角成らず」という手法が登録されていなかったがために、正常な処理ができなくなって、Seleneは負けてしまったのです。永瀬六段は

練習段階でコンピューターが『不成(ならず)』にうまく対応出来ない場合があるのは知っていた。自分に勝ち筋が多い局面になったこともあり、時間を使ってくれるなら、と思って指した。

ハフィントンポストより引用)

と、話しました。

 コンピューターはあらかじめ登録された内容(プログラム)を元に、その状況を入手(Input)して、高速で考え(計算し)て処理(Output)を行います。その為、人ではできない短時間での計算や処理ができるわけですが、あらかじめ登録された内容(プログラム)がなければ、処理を行うことができません。これは完全に人のミスであり、一般的には「バグ」といわれ、発見され次第、修正処理が人の手で行われます。

 しかし、この状況は将棋による対決の場。その場でプログラムの修正はできません。つまり、あらかじめ「角成らず」を登録しなかったことによる「人のミス=バグ」が負けの原因となってしまいました。

 人はミスをするもの。もちろん、わざわざミスやバグを入れる人はいませんが、どうしてもミスは犯してしまいます。今回はコンピューターの弱点である「バグ=ミス」が表立って出てしまいましたね。同じ業界の人間(プログラマ)としてはなかなか衝撃的なニュースだったのでご紹介させて頂きました。

将棋電王戦が衝撃の結末 「奇手」にソフト対応できず反則負け
Seleneが角成らず王手にまさかの放置で投了、第2局も人類・永瀬拓矢六段の勝利となる|将棋電王戦FINAL – 週アスPLUS

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