先日、各メディアでも話題になってご存じの方も多いと思いますが、プロの将棋棋士の米長邦雄氏とコンピューターの将棋ソフト「Bonanza(ボナンザ)」が将棋対決を行い、プロ棋士が敗北したことが報じられました。このような対決は以前から行われていて、旧ブログでも取り上げたことがあります。

 この対決で使われた将棋ソフトのボナンザはプロ棋士を破るほどのすごいソフトと聞いて、将棋が好きな方は一度やってみたいと思うかもしれません。けど
 「そんなすごいソフトはきっと高価でなかなか触ることができない」
と思っている人もいるかもしれませんが、実はボナンザはフリーソフトで誰でも自由にダウンロードして遊ぶことができるのです。下記にその詳細を明記しておきます。

ボナンザとは

 ボナンザは2005年に日本人化学者の保木邦仁氏によって開発され、ボナンザ公開後はその強さが話題になり、各所で人との対決が行われました。その後、バージョンアップを行われる過程でソフトのプログラムも公開され、ボナンザの思考、アルゴリズムが世の中に公開されました。現在公開されているボナンザはバージョン6となっています。

米長邦雄氏

 今回対決して、惜しくも敗れてしまった米長邦雄氏は九段で「永世棋聖」という称号を持った現在68歳。2003年には紫綬褒章も受章しているようです。これらの経歴を見ても正直よくわからないのですが、とにかく凄い人だということはわかりました(^^ゞ。そして、この人のサイトを見てみると、なんとTwitterまでやっているじゃないですか!何ともお若い!

米長邦雄の家

ボナンザの入手

 ボナンザの入手先ですが、下記サイトからダウンロードすることができます。

Bonanza – The Computer Shogi Program

 このサイトの「ダウンロードはこちらから」をクリックするとファイルのダウンロードが行われます。ダウンロードしたファイルはZIPファイルで圧縮してありますので、解凍して使います。

 解凍すると下記のようなフォルダとファイルが現れます。

BONANZA_V6.0
│ └─readme.txt

├─src
│ ├─client
│ │
│ ├─server
│ │
│ └─sikou_dll

└─winbin
   ├─bonanza.exe
   ├─bonanza_x64_sse4.exe
   ├─book.bin
   ├─Csa.exe
   ├─flip.csa
   ├─fv.bin
   ├─game.csa
   ├─readme.txt
   └─sikou.dll

 この中で「src」フォルダはボナンザの公開されているプログラムです。普通の人は中身を覗いてもよくわからないと思いますが、このプログラムを読んでいけばボナンザがどのような処理でプログラムを書いているのかがわかります。ちょっと覗いた限りでは、かなりのボリュームのC言語で書かれています。もし、興味のある方は読んでみれば驚異のアルゴリズムが理解できるかもしれません。

 実際にボナンザで将棋を行うにはwinbinフォルダのCsa.exeを実行すると遊ぶことができます。但し、これを実行する前にBONANZA_V6.0フォルダの中にあるreadme.txtとwinbinフォルダの中にあるreadme.txtを読むようにしましょう。このソフトに関する注意書きや遊び方が書いてあります。実際に起動すると下記のような画面になるはずです。

ボナンザの起動画面

ボナンザの起動画面

環境は違えど、頭脳は同じはず

 先日行われた対局では「6台のコンピュータを使い1秒に1800万手を読む」と書かれていましたが、私たちが使うパソコンはもちろん1台です。その為、1秒間に1800万手先まで読まれることはありませんが、同じボナンザを使っているのであればスピードは遅くても考えている内容は同じはずなので、同じ頭脳で対戦していることになると思います。但し、先日の対局が同じボナンザを使っていればの話ですが。

最後に

 私は将棋は知っていますが、棋士や将棋についての細かいことは知りません。あくまでゲームとして遊び方を知っているぐらいです。けど、将棋は奥が深く、日本人であれば知っておいていい頭脳派のゲームじゃないかと思います。

 今回の対局では残念ながらプロ棋士が負けてしまいました。コンピューターやソフトウェアは日々進化しています。その内に人が負けてしまうことはごく普通のことかと思いますが、人も日々進化しています。その内、コンピューターを超える日があるかもしれません。

 負けてしまった米長氏は対局後の会見で

序盤は、私は完璧に指したはずなのですけど、残念ながら私は途中で65桂とはねられる手を見落としてしまったもので、万里の長城を築きながら、そこから穴が開いて攻めこまれたという結果になりました。それは私が弱いからであります。

 私は最後の一言が非常に格好良く思えました。プロが素直に「弱いから」とは中々言えないことです。それを素直に言えるということは、すばらしく、格好良く感じました。

米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文 – Ameba News [アメーバニュース]